SDGsの推進が持続可能性の担保であるなら、その難しさ

久々のブログ更新です😊

 

10月16日から3日間、屋久島に縄文杉を見に行って、SDGsの本質を知るに至りました。

それは、“足るを知る”です。“成長と分配”ではありません。やはりこれ以外にありません。

 


誰が何と言おうと、自然から資源を合法的かつ効率的に収奪をした者が富を蓄え、資本主義の社会で勝者になり、投資と言うその原理により、世界を富めるもの(国)とそうでないものに分断し、とうとう、地球🌎がその持続可能性を2100年に担保する可能性が高い確度で失われそう!!これが今の世界を動かしています。

一見すると、SDGsは国益であり、それに基づく、地政学、最近では米国VS中国の地経学を超えた新たな世界の倫理感の様に思えますが、正確には、米中に欧州を含めた“カーボンニュートラル”を新たな経済戦争(地経学)の基軸にした次の資本主義でしかありません。

しかし、目指すGoalである“サーキューラーコミュニティ”は間違っていません。また、2本柱の「ヒューマンウェルビーイング」も「自然再生」も的を射ています。

この辺りで、次から次へと出てくる、SBT、RE100、CFP、LCR、排出権取引等と言った横文字だらけのカーボンニュートラル達成のための様々なルールとは一歩距離を置き、先ずは、日本の国自体が“サーキュラーコミュニティ”になることを担保する経済・社会の新たな仕組み創りとその実現を阻む社会課題の解決に国を挙げて取り組み、解決策を直ぐにでも実行していかないと、日本人そのものが絶滅危惧種になって行く(既に、なっている)ことを確信しました。今の出生率が維持できて2050年に人口8千万人です。カーボンゼロの次に人口ゼロです。コロナ禍で出生率は益々下がる一方だと思います。本当に、日本と言う国は、唯一当たる未来予測と言われている人工推移においても、“未来洞察”が出来ません。

今回、支持する衆議院議員候補者の応援演説に福岡に行って来ましたが、そこでは、本気の少子化対策と得手に帆を上げた“サーキューラーコミュニティ(都市であり町)”創りが出来る政治家を選んで下さいとの主張をして来ました。

こうした中、屋久島は持続可能な島であり町だと思いました。決して、観光客年間〇〇万人等を目指していません。コロナ禍で観光客が減った鹿児島向けに伊勢海老が売れなくなったら、自分たちが食べる分だけしか獲りません。無理に売先を探しません。自らの漁場以外では獲りません。必要以上に自然界から収奪をしません。足るを知っています。

麓は沖縄、山の上は北海道の気候です。それぞれの気候帯に合った動植物が命を育んでいます。他の気候帯に進出をしたり、侵害をするものはいません。故に多様な生物が生きていますが、それでも、珍しい昆虫は姿を消し始めています。マニアによる乱獲で・・。足るを知らないのは人間だけです。


まさか、トロッコを観光用に復活させることはないでしょうが、従来の観光客数の増加のみを目指す観光地であれば、やれ、CO₂が出ない材料で車を作たとか、再生可能エネルギーで動かす(屋久島は、100%水力発電で、既に達成)とか言って、やってしまいます😿

そんな島に、最近では、若くして都会に出た若者が帰って来ています。また、“サーキュラーコミュニティ”創りに自らの役割を感じた人が住み始めています。いずれも、ヒューマンウェルビーイングであり、自然再生と自然との共生を目指して。

目下の若手ガイドの方々の悩みは、無理をしてでも縄文杉まで観光客を連れて行くこと一本勝負の是非であり、屋久島には、他にも沢山の風光明媚な場所や自然体験の機会やアクティビティと言った観光資源があり、これらを、自然を壊すことなく(再生しながら)どう活かすかです。

そんな彼らとは、地元のホテルや民宿を巻き込んで、世界の潮流になりつつある自然再生型コミュニティにすべく、宿泊費の一部を自然の再生に使うと言った“SDGs屋久島モデル”創りに一緒に取り組む約束もして来ました。

“足るを知る”日本であり日本人が、世界の中で持続可能な国として輝く途を探ることもまた、SDGsBizのGoalのひとつです😊

 

一般社団法人 SDGsビジネス総合研究所

 理事長 村井哲之