小売電気事業者の正体 Ⅱ

“幽霊の正体見たり枯れ尾花”どころではありません!!😿😊

驚き、桃の木、山椒の木!!~その5~

前回のブログの最後に、新電力ビジネスに参入して来て、収益化の見通しが立たなくなったら、お客様を放置して店仕舞いをする経営者っぽい方々に辛辣な意見を述べました。(以下)

『止めるのも自由ですが、そこには、HPの会社案内に経営トップが掲げた“電力の自由化”の分野に参入し、熱く語った自らの事業目的(今流行りの、パーパス)であり、“志”の欠片も見られません。』

今朝、電氣新聞デジタル版に以下の記事を見つけ、電力業界で最も歴史と権威のある新聞も小生と同じ様に思っているんだなと自分の考え方であり意見に自信を持ちました😊

冬の需要期前に「高圧撤退」/一部の事業者で表面化、電気担う覚悟どこへ

◆市場高騰…調達費用削減へ

電力市場価格の高騰を受けて、高圧供給から撤退する小売電気事業者が出てきた。ハルエネ、リケン工業、スマートテックなどは11月、契約期間の更新を行わないと顧客に通達。冬の本格的な需要期を迎える前に顧客をいち早く手放し、電力調達コストを抑える狙いだ。顧客の契約切り替えがスムーズに進まなかった場合、需要家保護の観点で大きな問題になりそうだ。

ここに書かれている以外にも、HTBエナジーも高圧の見積もりは中止、低圧も来年4月1日以降の契約なら受け付ける(この冬に確実に予測される卸売市場での電気の高騰から)と、ドル箱の家庭を中心とした低圧ユーザーに対してもこんな姿勢です。通常なら考えられません。

電力の自由化失敗先進国の英国ではこの様な過程を経て、一旦、安く電気を売るだけの新電力は絶滅をしました。その後、新しく生まれたところを含めると約50社が市場のプレーヤーとして存在をしていましたが、ここのところの過度の再生可能エネルギーへのシフトの結果引き起こされた電力不足で、また、半分近くが店仕舞い状態と聞きます。

 

英国では一体、何が起こっているのか、電力不足の犯人は、本当に再生可能エネルギーへの過度のシフトなのか?!この辺りは、次回のブログでお話します。  

一般社団法人 SDGsビジネス総合研究所

 理事長 村井哲之