もやもやが、晴れました

 ここのところ、SDGsの話より、カーボンニュートラルの話の方が優勢と言うか、話題に上ることが増えて来て、また、多くの企業もそちらの方を気にし始めており、一応、自らの中では、やはり、SBT(地球温暖化抑制目標)に始まり、SBTに終わるカーボンニュートラルの流れが主流になると結論付けましたが、なんとなく、どうしてだろう?が残っており、すっきりしていませんでした。

 そうした中、週末のYahoo!ニュースにて、トライオンの三木社長がソフトバンクの孫正義会長から学んだこととして、極限までの徹底した“数値化”のことを書かれていました。

 “数値化は、課題解決のための手段であり、ゴールに到達するためのツールである!”これだと思いました。

「課題解決」と「ゴール」を「カーボンニュートラル」に置き換えて、もやもやが晴れました。

 カーボンニュートラル、つまり、SBT認定を受けるために提出する計画書は、「2030年までの温室効果ガス削減〇〇%、スコープは何処まで・・」において、投資効果を見据えての具体策まで含めて全て精緻な数字で埋めなくてはなりません。結果、それが達成されることで、企業の持続可能性が担保されます。SDGsのゴールと同じです。

 これまでのもやもやは、各社がSDGsへの取り組みを通じて掲げる様々な目標を見ても、数値化が極めて弱く(いつまでにゼロにする等)、それが達成されて果たしてその企業の持続可能な競争力の担保に結び付くのだろうかとの思いに端を発していました。

 数値化に関して書かれていた以下の4つのポイントが、新たに始めたカーボンニュートラル推進計画書策定・成果継続検証事業に大変参考になるものでした。

“PDCAと言うは易し、行うは難し”です。三木社長に感謝です!!

1. 現実に起こっている事象を数値で把握する

2. それを分析して問題のありかと根本的な原因を探る

3. 解決策を考えて実行する

4. その結果をまた数値で把握・分析する

当たり前のことが、難しいのです。“継続のみが力なり!!”

カーボンニュートラルの夜明けはすぐそこに/桜のつぼみが膨らんでいました(岡山市南区藤田の河畔にて)

カーボンニュートラルの夜明けはすぐそこに/桜のつぼみが膨らんでいました

(岡山市南区藤田の河畔にて)

一般社団法人 SDGsビジネス総合研究所

 理事長 村井哲之