2040年度本気ととりあえず2050年度と言っとけの差

amazonがとうとう、自社の物流センターに水素ステーションの設置を始めました。

その為に、水素の購買に関して世界的に有名な水素サプライヤーと年間1万トンを越える大型の契約を結んでいました。自社の直距離トラックや大変な数のフォークリフトは、全てFCVにするのでしょう。

 

 

 

同じ日に、我国も、「脱炭素へ水素輸送網を構築、受け入れ港を複数整備へ」とのニュースも流れていましたが、レベルも、スピードも違います。amazonは2040年の未来を”水素社会”と洞察をしたようです。

 

 

 

結果、数多の企業と違い、カーボンニュートラルの達成年度は2040年度!!高々、10年早いだけ!ではありません。価値創造社会の10年は昔の100年に値します。

 

 

 

同社は、既に6年前から水素を基にした電力を使っています。同じように、2040年度のカーボンニュートラル(脱炭素)に向けて突き進むウォルマートもまた、今回、amazonに水素を販売する会社から水素を購入し、既に、自社のトラックだけではなく、倉庫の電力に使っていました。

 

 

 

これまで、amazonは、ネットビジネスではなく、サーバー事業が盤石の収益源でした。だから、守りのSDGsの中では、サーバーセンターの運営上の最大のエネルギーである電力のカーボンオフが絶対で、RE100 に始まり、SBT目標の早期達成にどの企業よりも早く、かつ、本気で取り組んで来ました。Google然りです。

 

 

 

その過程で、水素の可能性に気付き、最後は、得意のインフラ創りです。サーバーも、留まるところを知らない情報社会を維持するための最大のインフラで、彼らはそれを創りビジネスに仕上げました。

次は、水素社会のインフラ創りを始めたと言うことです。

 

 

 

この事業には、脱炭素社会の実現と言う”大義”があり、そこで、まさに”秩序形成力”を握る(握られる)のです。守りのSDGsを起点にした、攻めのSDGsの極みです。

 

 

 

この話を、昨日、1年半振りに開催に漕ぎつけた、兵庫県産業資源循環協会青年部の「SDGs実践研究会」にて、「SDGsへの取組みを企業改革の起爆剤に!~脱炭素経営に邁進せよ~」のテーマの中で”守りのSDGsと攻めのSDGsは紙一重”の事例として話をさせて頂きました。

 

 

 

会場参加者からは、「腹落ちした!」との声を頂き、また、同協会の全国組織の女性部会から、講演依頼のお声掛けを頂きました😊

久々の、参加者を前にしての生講演は、聞いて下さっている方々の表情から、腹落ち度が分かり、気合が入ります。小生の”SDGsはビジネスチャンス”の内容の講演時間は2時間がベストであることもよく分かりました。

 

 

 

これから、講演活動、そして、結果としてのSDGsBizコミュニティの拡大に力を入れて行くことを改めて決意した手応えのある講演会でした😊😊😊😊


一般社団法人 SDGsビジネス総合研究所

 理事長 村井哲之