業界・業種の壁が雲散霧消!!

 コロナ禍下で、1年延期になっていた8月30日の兵庫県資源循環協会の講演レジュメを作っていて、脱炭素社会では、本当に業界・業種の壁がすっ飛んだな!つくづく思いました。

今、知恵を持って脱炭素経営に取り組んでいる大手食品スパーでは、ヨーロッパ並みに、”燃やすゴミは店舗から出さない!”との考えであり、SBTのScope3目標の達成の観点から、廃棄物回収事業者がゴミの回収・運搬時に排出し、持ち込んだ焼却場から排出される(さらには、埋め立て処分場に持ち込まれるまでの船や車でもCO₂は排出されます)温室効果ガス削減の為に大方の店舗へ「生ゴミ処理機」(1日で水になる)の導入を進めています。

 

 

 

こうした中、現在、SDGsBizの会員企業と進めているのは、この、中々高価で、また、メンテナンスが勝負の機械をお客様に買ってもらうのではなく、生ゴミをその場(店舗)で処理を(水に)することを価値に、その処理量に合わせて毎月お金を下さいとのサブスクサービスの創出です。

 

 

 

生ゴミ回収業者が引き取りに来る際やゴミ処理場に持って行く際のCO₂、そして、最大の燃やす際に排出をされるCO₂がゼロになり、その環境価値を考えると、これまでの生ゴミの処理に掛かっていたお金をそのまま頂ければ、その環境価値分が採用頂いた企業の収益に寄与しますので、営業をしなくても売れて行きます。そこに、事業者の資格は要りません。

 

 

 

これまで、廃棄物回収事業者には、『免許』と言う、ある意味、最大、最高の参入障壁がありました。それが、あるひとつの環境技術の完成で、跡形もなく吹っ飛んでしまいます。

 

 

 

こうしたことですから、営業も変わって来ます。これまでの、相手に課題を気付かせ、二人三脚でその解決を図る時代から、「ここ、困っていると思いますので、これ創りました。要りますか!」の時代、真に、ドラッガーの言う、営業なき時代、つまり、マーケティングの時代の到来を強く強く感じました。

 

 

 

しかし、一番変わらなくてはならないのは、相手に変化、変革を求めている弊社であり、小生自身でした😿チェンジ!!

 


一般社団法人 SDGsビジネス総合研究所

 理事長 村井哲之